第7回『大川の隠居』

 池波正太郎が気に入っている作品の一つに『大川の隠居』(文春文庫6巻)があるが、これは大川(千住大橋より下流の隅田川)に巨大な鯉が出現する珍しい話である。  風邪で寝込んでいた鬼平は、ある夜寝室にあった亡父の形見の銀煙管 … 続きを読む 第7回『大川の隠居』